第120回例会

第120回例会

日時:2019年06月22日(土) 13:50-16:20
会場:近畿大学3号館3階303教室
出席(人数のみ):17名

プログラム:
13:50-15:00 講演1 (70分)
タイトル:自動運転技術がドライバーに与える正/負の影響に関する検討
講演者:多田昌裕 様(近畿大学理工学部情報学科)
キーワード:自動運転、運転行動概要:
人工知能技術やセンシング技術の急速な発展に伴い,自動運転技術を搭載した車両が当たり前のように走行する交通社会の到来が間近に迫っている.自動運転技術は,機械が担う運転タスクの程度によってレベル0から5までに分類されている.
機械が車両速度制御,操舵制御,周辺監視の全てを担う完全自動運転はレベル4以降だが,一般道においては人が周辺監視を担うレベル2の準自動運転車両が今後も主になるとされている.
自動車の運転は,人と機械とが役割分担しつつ協調して働く「人間-機械系」のシステムである.
現行のいわゆるレベル2の準自動運転技術では,従来,人が担ってきた車両速度コントロールや操舵といった役割を機械が担うようになる一方で,周辺監視の役割はこれまで通り運転者が担う.自動運転技術の普及により,事故原因の大半を占めるヒューマンエラーによる交通事故減少に寄与することが期待されている一方,それまで人が担っていた運転タスクの多くの部分を機械が代替してくれることが機械への過信を生み,
ドライバーの不安全行動を誘発するなど新たな事故リスクにつながるおそれも指摘されている.
本講演では,筆者らがこれまで行ってきた準自動運転技術がドライバーの運転行動に与える影響に関する研究例を紹介し,準自動運転が普及する将来の交通社会の安全対策について考察する.

15:00-15:10 休憩

15:10-16:20 講演2 (70分)
タイトル:RoboCupサッカー,LRF 処理を対象としたデータ学習事例
講演者:中島智晴 様(大学院人間社会システム科学研究科)
キーワード:深層学習,word2vec,異常検知,クラスタリング,チームスポーツ,高齢者見守り
概要:RoboCup サッカーと LRF データ処理を対象とした,
データからモデルを構築する手法の事例を紹介する.
RoboCup サッカーシミュレーションは,自律エージェントが
サッカーを行う敵対的実数空間マルチエージェント環境である.
1000試合以上のログファイルからチーム分析をする手法,
意思決定モデルを構築する手法,局面評価を行う方法を紹介する.
LRF は回転するヘッドに赤外線距離センサを搭載したデバイスで
環境情報を取得する一つの手段である.LRF を高齢者見守りシステムに導入し,
居住者の位置をカメラを使用せずに把握する方法,
居住者の様子を推定するシステム構築の取り組みを紹介する.

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