月: 2021年12月

第128回例会

日時:2022年 1月13日(木) 17:00-19:00
会場:Zoom(アドレスは参加申し込みされた方にお送りいたします。)
参加費:無料

【講演1】 柳澤 秀吉 先生 
(東京大学 大学院 工学系研究科 准教授)
講演タイトル:「感性のプリンキピアを目指してー感性設計学の視点から」
 物理と感性をつなぐ数学的原理(プリンキピア)はいかなるものかー。本講演では、感性設計学の立場から、感性のプリンキピアの必要性を示し、その探求の過程として知覚と感情の数理モデルの研究を紹介する。具体的には、神経符号化原理にもとづく知覚モデルと期待効果理論、および情報論にもとづく感情次元の数理モデルについて解説する。認識と感情の根底にある自由エネルギーの意味についても触れてみたい。
 
【講演2】 竹之内 宏 先生
(福岡工業大学 情報工学部 助教)
講演タイトル:「対話型進化計算を用いた感性情報処理と応用システムの開発」
 対話型進化計算は,ソフトコンピューティング分野の代表的な技術である進化計算の応用手法であり,ユーザの感性情報を用いて動的にユーザの嗜好に合った解候補を生成できる技術として注目されている.1990年代頃から,対話型進化計算に関する様々な基礎検証が行われ,同時に応用システムも開発されてきた.現代では,ユーザの生体情報を利用して感性評価情報を得たり,多 人数で解候補を評価したりなど,応用システムも多岐に亘る.本講演では,このような対話型進化計算手法に関する研究の経緯を紹介し,昨今の応用事例や今後の発展について考察する.

第127回例会

日時:2021年7月5日(月) 17:00-19:00
会場:Zoom

【講演1】庄司裕子 先生
(中央大学理工学部 経営システム工学科 教授)
講演タイトル:価値創造プロセスモデルと感性マネジメント
概要:工学システムやサービスが個々人の感性やコミュニティの感性を反映したものに進化するためには、感性価値創造プロセスを上手に促す必要がある。ここでは、感性価値創造プロセスモデルの枠組を紹介し、そのプロセスモデルに従って上手に感性をマネジメントすることの必要性とそのための方法論について考える。関連する研究事例などを交えてフランクに意見交換できれば幸いである。

【講演2】西野順二 先生
(電気通信大学大学院 情報理工学研究科 情報・ネットワーク工学専攻 助教)
講演タイトル:あそび、哲学、ひと、ファジィ
概要:あいまいなゲーム研究部会は、ひととあそびをめぐる様々な諸現象と課題について、そこに含まれるあいまいさに視点をむけつつ探求することを目的としている。ヨハン・ホイジンガやロジェ・カイヨワは、人の生活にとって不要不急ととられがちなあそびが、精神的、社会的、教育的さまざまな面からひとにとって本質的な行動であることを哲学的な論考により指摘し、あそびの重要性を広める嚆矢をはなった。こうした意義づけを背景としてFSSや研究会で、あそびとひとの関係における様々なファジィネスを議論を深めてきた。
本発表では、あいまいなゲーム研究の紹介にくわえ西野が2017年1月から2021年3月まで参画してきた、自律システム(AI)と社会の関係を哲学的に論考するJST/RISTEXのプロジェクトで10人近い哲学者に囲まれながら揉まれ、工学者と哲学・倫理の関係に悶々とした日々を紹介する。

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